江戸時代のリサイクルショップの話

前回より、引き続いて、江戸時代のリサイクルに関して、本を紹介しながら、書いていきたいと思います。

前回は、江戸時代のリサイクル業者は、3種類に分けられることを書きました。

 

職商人ー修理の職人兼、商人

ひとつは、職商人(しょくあきんど)。現代社会なら、捨てるようなものを修理する人です。古物の下取りなんかも行うので、修理の職人でありながら、商人でもあるという形式です。

これには、提灯の張替えが入ります。家の中では、行灯を使い、外に行くには提灯を持って出ました。
今だったら、提灯の紙が破れるようなことがあれば、すぐさま、ゴミ箱行きですが、江戸時代は、張替えて使っていたのです。ご紹介した書籍によると、提灯だけでなく、傘の張替えなんかもやっていたそうです。

 

張替えだけでなく、新品の提灯も売っていたとのことです。ちなみに、私の曽祖父や祖父は、提灯張替えの仕事もしていたと聞いています。なんとなく、親しみがわきますね。

 

また、この職商人には、算盤屋さんも入るそうです。電卓が簡単に買える今でも、算盤はなくなりません。私の姪っ子も2000年代の生まれですが、算盤を習っていて、2級に合格して、1級の勉強をしていました。

商人にとっては、大事な商売道具ですので、これも修理して長く使っていたようです。もちろん、新品を買い求める人もいたと思います。

 

他にも、錠前直しや、コタツの櫓直しだとか、眼鏡屋さんなんていうのも、この職商人だったようです。

面白いなと、思ったものに、朱肉の印肉の詰め替え、なんていうものもありました。

朱肉も使っているうちに、硬くなってしまうので、これを取り替えるわけです。さらに、おもしろいことに、取り替えた印肉は新しいものと混ぜて練り直したそうですよ。まったくの新品よりも、古いものを混ぜたほうが使うのにいいそうです。おもしろい話ですよね。

 

修理、再生の専門業者

第2となる、修理再生専門業者に移りたいと思います。

これは、代表的なものに、瀬戸物の焼き接ぎがあります。最初は、接着に漆を塗っていたそうですが、18世紀末には白玉粉で接着してから加熱する焼き接ぎを発明した人がいて、この方法になったということです。

今だったら、瀬戸物は、割ったら、即、終わりですよね。高価なものでしたら、今でも金継ぎして使うと思いますが。いえ、金継ぎするような陶磁器は、観賞用になっていますね。

 

あと、有名なものは、下駄の歯入れでしょうか。これも、現代は、靴など消耗品ですよね。下駄の歯は、磨り減るので、歯だけを交換です。そうすれば、何度も使えます。

 

それから、メジャーなものに、箍屋があります。「タガが外れる」のあの、箍です。桶、樽などは、木製のものを竹の箍で占めているわけですが、その箍が緩むわけですね。

「箍が外れる」は、外からの締め付けがゆるみ、秩序が乱れることをいいますが、元々は、このことを言うのですね。材料をもった職人が、巡回してくるのを待って、直してもらったそうです。

 

ほかにも、臼の目立てとか、鏡砥ぎなどあったということです。

今回は、大きくわけて3種類あるうちの、2つをご紹介しました。それにしても、今だったら、簡単に捨てていたと思われるものばかりでした。

 

再度、書籍をご紹介しますので、ご興味のある方は、ぜひ、お買い求めください。