『大江戸リサイクル事情』を読んで

これから、数回に分けて、『大江戸リサイクル事情』という書籍を元にして、リサイクル及びリユースの歴史を振り返ってみたいと思います。不定期ですが、思いついた時にブログに書いてみたいと思います。

 

消費は美徳と申しますか、現代は「使い捨て」の時代です。さすがに、東日本大震災の後は、エネルギー関係のことを見直そうという動きがありますが、電化製品も新しいのに買い換えるのが、かえって「エコ」になったりするので、ゴミが出ることと節エネルギーとの絡みで両方を考えないといけないわけです。

 

それでも、最近は、新品を使うことだけでなく、中古品を利用することに抵抗が薄れてきている方が増えているように感じます。以前なら、新品でないなんてとか、人が使ったものは、なんとなく嫌だという人がいたものです。これは、フリーマーケットやヤフオクなどのネットオークションの活況ぶりを見ればわかるように、抵抗感の薄れ、意識の変化があると思います。

 

確かに、江戸時代はモノも多くなく

江戸時代は、今から比べると、モノが溢れるといった状況になく、壊れても直して使う、ということが自然と行われていました。現代の「便利な時代」から比べると、不便ではありますが、物を大事に使っていたわけです。

 

私の小さい頃は、牛乳は毎朝、牛乳屋さんが届けてくれて、その牛乳瓶はまた、使われていました。また、酒屋さんに、空き瓶を持っていくということは、普通にやっていました。

瓶は、確かに重たくて、かさばるし、利便性では牛乳パックに負けます。牛乳パックをリサイクルして、ゴミを減らそう、となったのは、つい最近のことかと思います。

 

この『大江戸リサイクル事情』によりますと、今よりずっとゴミ問題、廃棄物問題は少なかったそうです。それも、ボランティアでやっているとかではなく、リサイクル関係の仕事が産業の一部になっていたとのことです。

 

書籍から、少し引用いたします。

江戸時代のリサイクル業者は、大きく三種類に分けられる。

第一は、〈職商人〉という独特の業者で、今ならすてるほかないような品物を修理するのが本業だが、必要に応じて新品の販売や古物の下取りもした。職人であると同時に商人でもあるのでこう呼んだ。

第二は、修理・再生が専門の業者で、こわれてしまって使えないものを使えるようにするのが専門の職人である。

第三が、リサイクル業の主流になる回収専門の業者で、不用品や、今なら捨てるほかないものを買い集める商人だ。買ったものは、問屋などに売るのが普通だが、自家消費のために買う人もいた。中には、買い取るだけでなく、交換、下取りをする、あるいは、道端などに落ちているのを拾い集めるのを仕事にしていた人もいた。

 

このように、現代の古物商、リサイクル業者(廃棄物処理)の原型になるような職人、商人がいたのです。

 

次回から不定期ではありますが、この書籍を参考にして、「現代の古物商」の先駆者たちについて、書いてみたいと思います。

 
ご興味のある方は、お買い求めくださいね。