繊維リサイクルは、もっと延びてもいい

今日のブログは、古着に関してのことです。繊維リサイクルですね。日本の中古市場の統計を見ると、かなり右肩上がりであることがわかります。ですが、繊維製品に関しては、他の国、例えば、ドイツなどに比べて、まだまだのようです。

 

繊維のリサイクル、正確に言えば、リサイクルもあるし、リユースもあるし、リペアもあります。平成21年度の(独)中小企業基盤整備機構「繊維製品3R関連調査事業」報告書によると、「衣料品については、リサイクル率は11.3%、リユース率は13.4%、リペア率は1.6%の合計により、3R率は26.3%となっている」とのことです。

 

平成13年の時点では、10%ほどだったそうなので、それから比べると、延びてはいるものの、他の国々に比べると、まだまだ開拓の余地あり、のようです。
 
なお、上記にもあります、「リサイクル」という言葉ですが、統計上は、リサイクルは、一度、所有者の手を離れた繊維製品のうち、本来の製品から形を変えて利用されているものを言います。よくリサイクルショップとか、リサイクルにまわすと言いますが、リユースの意味と混同されていることが多いです。リサイクルは、繊維を利用して、別のものを作るとか、分解して別の製品にすることなどで、再利用することを指します。
 
ちまたでいう、リサイクルは、リユースの意味で使われることが多いです。リユースは一度、所有者の手を離れた繊維製品のうち、本来の製品から形を変えずに利用されているものになりますので、フリーマーケットで買っただとか、古着屋さんに持って行っという場合は、そのままの洋服として再利用ですので、こちらの言葉になります。最後、リペアですが、所有者の手を離れずに本来の製品から形を変えて利用されているものとなり、自分で加工してバッグにするなどがそれに当たるでしょう。

 

統計に関して、詳しく見たい方は、以下のページをご覧ください。

参考
中小企業基盤整備機構のページ
「繊維製品3R関連調査事業」報告書

経済産業省のページにも、審議会の資料、調査、報告書が載っています。
繊維
特に、「繊維製品3Rシステム検討会報告書」が、参考になります。

 
使用して、使った後をいかに有効活用できるかが問題でしょう。捨てれば、ゴミですが、再利用を考えれば、フリーマーケットで売る、親戚、友人に送る、古着屋さんに売るなど、方法は、いくらでもあると思うのです。
 
ドイツの例が、中小企業基盤整備機構のレポートにありましたが、回収は、赤十字社など非営利団体が行い、回収された繊維製品の選別、再商品化を行う故繊維業界が存在しているそうです。その後は、アフリカや東欧に送るルートもあるようで、システムがしっかり作らているな、という印象を持ちました。
 

回収された衣料品は、古着屋さんにまわったり、海外に輸出されたりするので、廃棄(焼却処分)にはなりにくいようですが、まとめて、家庭からゴミとして出されてしまうと、それは、焼却処分になってしまうようです。この点は、ブランド品ですと、廃棄の道ではなく、売ることを考える人が出てくるように思います。後は、家庭で眠っているものをいかに、再利用に回してもらえるか、面倒で、おっくうなことをやってもらえるか、でしょうね。
 
おそらく、回収の部分、そこができるかできないかで、リサイクル(またはリユース)になるかの分かれ道になってしまうのだと思います。なにかのついでに、もう着なくなった洋服(着物でもいいですが)を持ち込めるような仕組みがあると、もっとリサイクル、リユースに回るのではないかと考えます。
 
この点に関しては、日本でもちらほらと、新しい試みが始まっているようです。古着屋さんの数も増えましたし、リサイクル着物も最近、流行ってるようです。