第3回「平成22年度使用済み製品等のリユース促進事業研究会報告書」から見る中古市場の現状

今回も前回に引き続き、環境省発表のリユース促進事業研究報告書から見てみましょう。前回、前々回同様、報告書のなかでは、リユースショップという言葉を使っていますので、世間一般で使われているリサイクルショップ、ユーズドショップという名称とは違いがありますが、中古品を売っているお店のことと思って下さい。



中古品を購入した理由と、購入しなかった理由

複数回答可の質問ですが、中古品を購入した理由については、「新品より安い価格で購入できる」の回答が最も多く、次いで「生産終了など、中古品でないと入手できないものが購入できる」との答えとなり、「中古品の汚れやキズはあまり気にしない」や「新品、中古品に対するこだわりはない」という答えが続いています。このように、購入する人は、安く購入できることに魅力を感じ、汚れキズをあまり気にしない方が買っているのかもしれません。

では、リユースショップで購入しなかった理由は何でしょうか。「近くに店舗がないから」が最も多く、次いで「価格が安いと思わないから」となり、「他のルートで欲しいものが入手できるから」と続いています。最も多いのは、近くにお店がないから、とのことです。身近になければ、わざわざ行って購入しないということでしょうか。

売却・引渡をした理由と、しなかった理由

次に仕入れ面となる、リユースショップに売却・引渡をした理由についても聞いています。「金銭的な理由」との回答が最も多く、これには、お金が得られる、支払う費用が安いなどとのカッコ書きが付されていました。その次の理由としては、「煩雑な手続きや準備をしなくて済むから」との回答で、さらに「まだ使用する人がいれば、有効に利用して欲しかったから」との回答が続きます。金銭的な理由が一番ですが、面倒くさい手続きなどをしないで、店舗に持って行って、その場で売ってしまうという気軽さも理由のひとつのようです。


反対に、リユースショップで売却・引渡をしなかった理由は何でしょうか。「引取時の価格が適正か分からないから」、「店頭まで持ち込むのが、面倒だから」、「引き取ってもらえるか分からないから」との回答が続きます。これら3つはどれも僅差で、値段面で不明だとか、面倒なのが嫌だとかいう理由のようです。これは、自分のものを他人に使われたくないという理由ではないので、機会があれば、金額面で折り合えば、売却する動きにでるものと思われます。

ショップに求めるものは

リユースショップに求める点についても質問しています。これも複数回答可です。最も多いのは「中古品の販売価格が安い」との回答で、次に「不用品・使用済み製品の引取価格が高い」との回答となり、「購入した中古品に保証がついている」との回答となっています。一番に求めるものは、やはり価格のようです。さらには、安心して買えること、すなわち保証がついていることです。買ったもののすぐ、壊れるのでは困りますし、結局そうなれば、安く買った意味がなくなるからだと思われます。