「平成22年度使用済み製品等のリユース促進事業研究会報告書」から見る中古市場の現状

それでは、前回の記事に引き続き、平成23年3月環境省発表の「平成22年度使用済製品等のリユース促進事業研究会報告書」を見ていきましょう。

同じく、世間では、リサイクルショップと言われていますが、報告書のなかでは、「リユース」という言葉を使っていますので、お気を付けください。



リユース事業者にとっての販売先は、「一般消費者」が74%を占め、次いで「他の中古品取扱業(業販)」が12%、「法人・事業者ユーザー」が11%、そして「海外(輸出)」が2%と続きます。

このように圧倒的多数は、一般消費者の方々です。会社さん相手よりも、個人、消費者に受けるように考えないといけないわけです。

中古品の購入及び売却経験について

それで、報告書には、一般消費者がリユース業界に求める要件、という章もありました。

中古品の購入経験については、過去1年間に「利用したことはない」との回答が最も多く62.0%となり、次いで「リユースショップの店頭」との回答が19.2%、3番目に「ネットオークション(個人売買)」との回答が17.3%と続いています。購入経験がない人が多いですが、4割の人が、中古品を購入しており、リユースショップの店頭、中古品販売店のネット販売など、店頭、ネットを問わず、業者利用が最も多いことになります。個人間では、ネットオークションや、フリーマーケット(フリマ)での利用があるようです。

不用品の売却・引渡しの経験については、過去1年間に「利用したことがない」との回答が最も多く、62.1%。次いで、「リユースショップの店頭で売却・引渡し」との回答が22.6%となり、回答者の4割がなんらかの手段で過去1年に不用品を売却・引渡ししているようです。

この結果からわかるように、中古品の購入、売却ともに、4割にとどまっており、いかにその数字を増やすかを考えるべきでしょう。お店側の工夫、業界団体の整備なども求められるでしょう。一般消費者が求める姿を把握することが、肝心だと思います。

中古品を購入した理由とリサイクル、リユースショップに求めるもの

そこで、リユースショップに対する印象としては「欲しいものが安く買える」との回答が最も多く、41.7%、次いで、「どのお店が良いかわからない」との回答が27.4%となっています。前回の記事でもふれましたが、やはり消費者がリサイクルショップ、リユースショップに求めるものは、安く買えること、のようです。


では、中古品の購入、不用品の引渡し経験の両方がある方に、聞いています。購入した理由です。「立ち寄ったら欲しいものがあったから」の回答が最も多く、38.5%、次いで「中古品を購入するなら、リユースショップと思ったから」との答えが37.3%でした。3番目には、「近くに店舗があったから」との回答が、37.1%です。この質問は、複数回答が可能になっているので、どれも僅差となっていますが、目的があってお店に行くよりも、たまたま立ち寄ったら、欲しいものがあった、という回答が比較的高いようです。


リサイクルショップ、リユースショップに求める要件としては、「中古品の販売価格が安い」との回答が最も多く、ここでも価格重視が読み取れます。この回答は、69.2%の人が答えて、ついで「不用品・使用済製品の引取価格が高い」が、51.4%、3番目には、「購入した中古品に保証がついている」が45.2%となっています。価格に対する意見以外では、第三者による優良事業者の認定、法令遵守・コンプライアンス体制の整備、購入した製品への保証という意見が多くなっています。

価格面以外では、消費者は、保証や、優良事業者の認定など、安心感を求める傾向にあります。これは、中古パソコン市場が、業界内で、2006年に業界団体を作り、ルールを定め、そのルールを順守している買取業者を認定したことにより、市場が健全化することで、安心感から、活性化し、市場が拡大した事実が存在することからもわかるでしょう。