中古市場自体が大きくなっている

世の中の動きは、リユース、リサイクルの時代であることは間違いありません。中古市場は、拡大しているわけです。

 

震災以降は、中古車の売れ行きがいいという話を聞きました。東北にお住まいの方々なら、切実な問題です。津波に自家用車を流された人もいるでしょう。崖崩れにあって、車が使えなくなった人もいることでしょう。私も親戚が東北にいますので、車の重要性はよくわかります。車がないと何もできないくらいです。

 

そしてまた、車がなくなったから、すぐ次の車に行けるとも限りません。そうなると、考えるのが中古車です。関東地方でも、被災地優先ということで、中古車が被災地に送られ、品薄状態ということも聞きました。

 

そのなかでも中古パソコン市場が拡大

7月に書いてあった朝日新聞の記事によりますと、中古PCの市場が拡大しているとのことです。中古市場が大きくなっているとともに、中古パソコンの市場も活気があるようです。

 

2011年7月26日朝日新聞記事より、引用してみましょう。

国内の中古パソコン(PC)市場が拡大してきた。2010年度の販売台数は初めて200万台を突破。国内PC市場全体の1割強を占めた。背景には、中古PCのデータ流出対策や中古向け基本ソフト(OS)の海賊版対策が進み、売り手と買い手の双方に安心が広がったことがある。

業界団体の中古情報機器協会(RITEA)によると、10年度の中古PCの国内販売台数は前年度比5%増の201万9千台で、調査を始めた06年度以降、4年連続で増えた。同協会は「05年度以前は100万台弱と推計され、5年間で2倍以上に増えた」とみる。

 

このように、データ流出対策が取られたことも大きいと、個人的には思います。私自身も、売りたくても売れないというジレンマは、まさに、このデータが流出したら、どうしようということでした。

 

理由の一つは品ぞろえの充実だ。RITEAによると、以前の中古PC市場では売買の際のルールがなく、使用済みPCに残っていた個人情報などが悪用される例が起きていた。このため使用済みPCを売りに出す人も少なく、品ぞろえが広がらなかった。

しかし、中古市場が活性化しなければ、新しいPCへの買い替えも進みにくい。そこで、電機大手などでつくる電子情報技術産業協会(JEITA)が中心になり、06年にRITEAを設立。データ消去に関するガイドラインを策定するなどして、順守する中古PCの買い取り業者を認定する仕組みを作った。現在では、ソフマップなどの大手業者は大半が認定を受けている。

 

品揃えが広がらないと、どうしても決まったパソコンだけとなる状態では、購買意欲が減ります。中古市場に、どんどん投入してもらわないと、新品パソコンへの買い替えも進みません。1年ごと、数ヶ月ごとに買い換える人などは、新機種に興味があるのですから、中古市場に、すぐパソコンを出してしまうでしょう。しかし、その際に安心して、中古市場に出せないとなると、売りに出そうと思っていた人も躊躇します。

 

また、中古PCはOSがない状態で販売されることが多く、ネット市場などで不正な海賊版のOSが流通していた。このため、米マイクロソフト(MS)が09年から海賊版撲滅に動く。中古PCの販売業者向けに正規のOSをディスクの原価や配送料など「ほぼ実費のみ」(MS)で販売。今年1月からは、文書作成や表計算などのソフトも安価で提供し始めた。

これで、正規のOSや業務向けソフトを導入済みの中古PCを購入できるようになり、「中小企業も安心して利用でき、購入者のすそ野が広がった。企業がまとめて購入するケースも増えている」(RITEAの小沢昇専務理事)という。

 

マイクロソフトもほぼ実費のみで、OSを販売し、海賊盤の撲滅に役立ったわけです。中古で安く買っても、OSが高いと、安く買った意味がなくなるので、どうしても安い海賊盤を手に入れていたのでしょう。損して得とれという形にもっていけたのが、成功し、結果としてそれが市場の拡大につながったわけですね。

 

中古市場の拡大を受け、販売店も動き出したそうです。売り場を2倍にしたり、買取の方法をマニュアル化、簡素化したところもあるようです。